自由の森が出来て三十年
10月11日は自由の森の誕生日だそうです。
と言っても、学校がはじまったのは4月1日のはずなので、
この日は、自由の森を創ろうとした人たちにとって
きっとだいじな、おおきな記念の日なんでしょうね。
自由の森を創った人たちが、どんな気持ちで30年前のこの日を過ごしていたのか。
それを想像するだけでわくわくします。
なぜならそれは、今ある学校というものに無い物を生み出そうとする動きだったわけなので。
無いものを創りだすって、すごくわくわくするなあと、すごいなあと思います。
そしてこの日、自由の森ではお祭りをやるそうです。
春からはじまった実行委員会には、卒業生、在校生、教員、そして保護者。
いろんなところから、立場から自由の森に関わっている人たちが参加していました。
このごちゃごちゃ感が自由の森なんだなあと、改めて思いました。
自由の森っていうのは、入り口も開けっ放しで。
え、だいじょうぶ?ってぐらいの風通しの良さというか吹きっさらしというか。
そこで10月11日に、30周年記念イベントをするというのだから
どんな風になるのかは、行ってみないとわかりません。
わたしは根っからのイベント嫌いで、25周年に行きませんでした。
今回は、「気になる会」と「森の手」で参加します。
「気になる会」では、在校生のみなさんに放射線量の測定器を貸し出します。
「森の手」では、財政支援のために手作り品(写真)を売ります。
自由の森という広くて開けっ放し、吹きっさらしの庭は、
今ここで学びをつくっている生徒たちと教員の皆さんのものだとおもうので、
わたしはなるべく、こっそりひっそりやるつもりです。
ということで、自由の森のみなさん、一日お邪魔致します。
自由の森の30周年に行ってきました
自由の森の30周年に行ってきました。
写真は、お手伝いをさせてもらった雑貨屋「森の手」の
ワークショップでつくったフェルトのお人形。
のめり込んで三つも作ってしまいました。
こちらは、「気になる会」の放射能測定体験。
地図に貼られているのは、いろんな人の測ってくれた数値です。
大人の字あり、子どもの字あり、自森生の字もあります。
この日の様子はブログ「気になる会」を見ていただくことにして。
http://huukaen.blog.so-net.ne.jp/
「森の手」も「気になる会」も
気がつけば在校生の保護者と卒業生の保護者がいっしょになってやっていて
ふつうの学校なら、横だけでつながる親たちが
縦にも斜めにもつながって、色んなことをやっている、
それが自由の森なんですね。
保護者だけでなく、子どもたちも。
得難い場所だとおもいます。
今日あるところで、
本来「自由」と「民主」は対立するものなんだよ、という話を聞きました。
自由というのは境目がない(ボーダレス)ということ、
一方民主とは個々の違いがある(ボーダー)ということ、だと。
政治の話の解説だったのですが、
おもしろいなとおもいました。
我が子が自由の森を卒業して半年。
自由の森って、どんなところだったんだろう?
そんなことをよく考えます。
自由であるということ、そして民主的であるということ。
この二つをうまいぐあいに機能させていくのはたいへんなことです。
たくさんの「思い」を持った人たちが
自由に、そして民主的になにかをやっていくことのたいへんさを思いながら
たくさんの人たちのエネルギーを感じた一日でした。