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授業参観 自転車の旅で聞いたこと

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授業参観に今年も行ってきました。
上の写真は、自森名物食堂弁当。
ぜんぶで15個予約していたのですが、
いつもながら本当に美味しいお弁当です。
なにしろ、品数が多い。
このボリュームで650円。
あ、今思い出した!
お弁当のダンボール返してね、って言われてたのに…ああ。。
どうしたかな、誰か返しに行ってくれたのかしら。
確認しないと。

ところで、お蔭様で息子も進級し、
どうやらこうやら、高3になったようです。
(高2のクラスに行ったら、こっくりこっくり居眠りしてたので、良かった!?)
それでも去年は、机にうつ伏せになって、すべてを拒否しているようでした。
その息子が時々目を覚ましつつ、ノートを取りつつ、眠気と闘っていて、
それを見た夫がひと言。
起きよう、という気持ちが現れてて良かった。

え~~~それでいいの~、目標設定低すぎるでしょーとつぶやく私。
でもまあ、しょうがない。
今年中3になった娘(こちらは義務教育なので自動的進級だな)は、
二年間、トンネルをひたすら突き進んでいたのか、
今年は本当に元気いっぱいのゴールデンウィークを過ごしてて。
やっぱり二年くらいはかかるんだ。
それを待っててくれてる教員のみなさんに本当に感謝しています。

この日は、本当にみんな忙しい。
授業参観2コマに、全校保護者会、お昼はクラスで食べたり、
うちのように寮の保護者会が開かれたり。
そして午後は学年保護者会に、クラスの保護者会。
編入されてきた子どもさんの保護者の皆さん、疲れただろうな、
授業を見て、どうだったかしら、お子さんの様子見てどう感じられたかなと、
クラスの親ごさんが、気遣ったりしてる様子も温かかったです。

うちは中学と高校にいるので、夫と手分けして走り回ってましたが、
結構兄弟姉妹で入学されているお宅が多いのも特徴です。
先に入った兄弟姉妹の様子を見ていて、入学したり編入したり。
親が入れたというより、お子さんが希望されて入った方が多いようです。
学費が大変でしょ?って言う話もたくさん出るけど、
この空間にいることは、お金には代えられない価値があると皆さん言います。
わたしも、娘と息子が入学するまでの経緯を考えると、
なんとかやりくりしてがんばるぞ!という気持ちです。
そして、自分の子だけでなく、この学校をずっとずっと残していきたいと
そんな思いが日に日に強くなってきました。

体調を崩していらした教職員の方が復帰した話を喜んだり、
来年で定年の話をうかがって残念がったり。
自由の森の保護者として、やっと三年目。
今年はどんな年にしよう?
何をしよう?と生徒でもないのに思えるのが、この学校の魅力かも。

今年は6月にフボコンというイベントがあり、自由の森が会場になるので、
その準備で実行委員会のみなさんは頑張ってくださってます。
自由の森を関東圏内の私立の学校のみなさんに知っていただけるいいチャンス。
わたしも何かしなければ~。

ところで、この日、息子が修学旅行で行く北海道縦断自転車旅行の初走行がありました。
なんと1日100キロの行程を連続7日間で走破するというのです!
そんなんうちの息子が出来るのかなー。
でも、めちゃめちゃインドア派の息子がそれを選んで行くということに、
正直どきどきわくわくしています。

娘のときと違って、息子が自由の森に来たのは、
進学校で偏差値に振り回され、抜け殻のようになったのがきっかけでした。
特に進学校を目指していたわけでもなく、有名大学を目指していた訳でもない息子が
結果的に進学校を選んで入学したはいいものの、勉強勉強の二年間を過ごし
彼が日に日に元気を無くしていったこと、今おもえばもっと早く気付いてやるべきでした。

あとで聞いたところによると、誰々のように頑張らなければ駄目だ!と
教師には毎日のように叱咤されていたようです。
そしてそのなかで埋め込まれた自分は駄目だという劣等感。
塾通いを親に頼んだときの息子の気持ちを考えると、
なんてことさせてしまったんだろうと悔いばかりです。
親に黙って学校をさぼり、学校から呼び出され謝ること多々あり、
そのたびにお説教をしては、息子に「がんばる」という言葉を強いていたのです。
息子は親の喜ぶ顔を見て、逃げられないと無意識のうちに考えていたのでしょうか。

まだそのことは、息子に聞けませんが、
とにかくそんな二年間を過ごしてからの自森での生活がやっと二年目に入りました。
まだまだやる気も起きず、積極的に何かをするというところまでは行っていないけれど
修学旅行は、信頼するクラスの仲間の名前を挙げて、オレは奴についていく!と宣言。
自転車のコースに入りました。

親ばかと言われそうですが、そんな息子を見ていてうれしく、今は進路よりも
彼が元気を取り戻し、自分を見つめるという作業を始めるきっかけを待っていよう、
そう思えるようになってきました。
自転車のことで頭がいっぱい、進路のことなど口にしませんが、
それが振り返ったら何かの点となり、線となっていくように祈るばかりです。
もしかしたらそれはもう始まっているような気もしたりして、
自転車コースで一緒の子どもさんの親ごさんに、よろしくとお願いしてきました。

聞けば、自転車の旅には、いつも多くの方の協力があるそうです。
決まった期間に自転車を走らせるためには、教員のみなさんの念入りな下調べ、
その下調べの結果、子どもたちが走る期間に決まっていた道路工事を中断して頂いたり
旅館の方々に特別の配慮をいただいたりと、本当にお世話になっているようです。
宿やコースがはっきりわかったら、ごあいさつのお手紙を書きたいなと
ひそかに思っているところです。

見えないところで、たくさんの力を貸してくださっている方々の存在を
息子にもきちんと伝えなければ。
それが、生きるということ。
それが、学ぶということですね。
もちろん、親の私がです。


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